試写会の抽選には片っ端から応募するので、『やじきた道中 てれすこ』の翌日に『モーテル』などを観ることになります。
あまり意味のないことだとは思いますが、この映画をジャンル分けするとしたらどのようなカテゴリーになるのでしょう。
サスペンス?・・・うーん、ちょっと違うなぁ。
アクション?・・・違うよね。
ホラー?・・・違うね。
オカルト?・・・ぜんぜん違う。
この感じは、ジャック・ニコルソン主演の『シャイニング』に似ていると思います。
『シャイニング』は当時「ホラー」映画として宣伝されていたと思いますが微妙に違いますよね。
『モーテル』もそんな感じで、カテゴリー分けするのが難しい映画だと思います。
『シャイニング』が大好きな私は、この『モーテル』も好きです。
この映画の秀逸なところは、ディテールを絶妙にボカしているところではないかと思いました。
登場人物は大まかに分類すると、被害者たる主人公夫婦と加害者たる犯人たちだけです(実際は警察官も登場しますが)。
ただし、殺人が行われようとしているエリア、犯人の人数などは明確に描写されていません。
具体的には、エリアはモーテル内に限定されているわけではなく、微妙にモーテル外も舞台となっています。
モーテル外も殺人鬼たちの監視エリア内であるため、観ているこちら側としてはセーフティ・エリアが曖昧に感じます。つまり、どこまで逃げても、何をしても助からないような感覚になり、恐怖感を煽られます。
殺人鬼の人数が曖昧な部分は映画を観ると分かると思いますが、最後に消化不良な感じを残します。
私としては、”あぁ、助かった。やれやれ・・・”みたいな終わり方だとガッカリなので、この映画のように余韻を残す感じは良いかな。
この映画も昨日につづき、良い意味で期待を裏切ってくれました。
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